新型コロナウイルスワクチンの優先接種が4月12日、65歳以上の高齢者を対象に開始されました。対象者は国内で約3600万人、政府は6月末までの完了を目指していますが、使用されるファイザー製ワクチンは、開始時点において供給量が限られているため、本格化するのは5月以降の見通しとされています。
船橋市においても19日より重症化リスクの高い高齢者施設入所者を対象に約1500人分の接種が開始されます。5月の連休明けには85歳以上の方を対象に、接種に必要となる接種券を郵送し、同月下旬より年齢別で段階的に開始される予定です。対象者は接種券が届き次第、市内162カ所(4月7日時点)の医療機関へ事前予約を行ったうえで、ワクチン接種を受けることができます。
市はワクチンの供給量に応じて対象者を広げていくとのことで、ワクチン接種を希望する市民全員が速やかに接種できるよう体制を整えていくとのことです。
【接種券の送付方法】
5月6日(木)85歳以上の市民(約3万人)に送付し、同月下旬に接種を開始以降、ワクチン供給量に応じて、「80~84歳」「75~79歳」「70~74歳」「65~69歳」と年齢を5歳ごとに区分して段階的に接種券を送付する予定。
【高齢者施設入所者等の接種スケジュール】
4月12日の週に供給される分(2箱975人分)及び4月26日の週に供給される分(1箱487人分)は、介護老人保健施設の入所者等を対象。5月上旬に供給される分は、特別養護老人ホームの入所者等を対象にする予定であり、順次対象施設を拡大し、5月下旬までに接種を完了する予定。(※ワクチンの供給状況に応じて、今後もスケジュールが変更となる可能性があります。)
続いて、新型コロナウイルス変異株PCR検査についても市独自に開始されます。これまで市はPCR検査を実施したうち、変異株の疑いのある検体を変異株であるかどうかを検査できる千葉県衛生研究所へ送り、変異株陽性となった場合は、遺伝子型を特定するため、国立感染症研究所に遺伝子解析を依頼し、英国型などの遺伝子型を確定する体制を確保していましたが、船橋市保健所の検査体制が整ったことから、4月12日より変異株PCR検査が開始されることになりました。
今後検査結果によって、変異株陽性となった場合は、市から直接、国立感染症研究所へ検体を送り、遺伝子解析が行われます。これによって変異株を早期に発見できるようになることから、感染力の強いとされる変異株の流行に少しでも歯止めをかけることができると思われます。ワクチン接種もスムーズに進み、一年前には当たり前だったとされていた普通の生活に早く戻れることを期待したいと思います。