政府が新型コロナウイルスの緊急事態宣言が初めて発令されてから4月7日で1年を迎えました。感染予防のために日常生活は制限を余儀なくされ、経済は大きな打撃を受け、一年前と比べて私たちの生活も大きく変化しました。さらには、第2波、第3波と感染拡大は収まらず、年明けには2度目となる緊急事態宣言が発令され、その後2回の延長となりました。そして4月を迎え、春の訪れと同時に第4波の到来が懸念されています。

比較対象とされる100年前に流行したスペイン風邪は、第3波まで到来し、収束するまでに3年かかりました。スペイン風邪と同様に新型コロナウイルスも収束するまでに3年かかるとまでは言い切れませんが、長期化することが予想されます。

さて、連日報道されている変異株の新規感染が猛威を奮っています。変異株とはウイルスの遺伝子情報が変化することです。一般的にウイルスは流行していく中で少しずつ変異しながら性質の変化がおこり、従来よりも感染力が強いとされています。また、10歳未満の子どもの感染割合が高いのも特徴です。新たな新規感染者は、2月から3月にかけて全国で14倍に急増していると報道されています。関西圏を中心に再び増加傾向にありますが、船橋市も引き続き警戒が必要です。

そして、コロナ対策の切り札とされるワクチンの普及ですが、船橋市では、ワクチン接種について、普段と同じ環境で接種することができる「船橋モデル」で実施する予定です。かかりつけ医での接種は安心感があるだけでなく、接種者の病歴や持病がすぐに確認できるので問診の時間短縮にもなり、円滑な接種が期待できます。

また、65歳以上の高齢者の方へは、3月中旬以降に接種券を郵送する予定でしたが、4月に国から供給されるワクチン量が非常に少ない見込みであるため、クラスター発生や重症化の予防という観点から、介護老人保健施設など高齢者施設等の入所者へ4月中旬以降に接種を開始する予定です。また、入所者以外の方は、月以降のワクチン供給量に応じて、順次接種券を送付予定となっています。

最近海外では、人種や国籍などに憶測や偏見によって差別される「コロナヘイト」と呼ばれる現象が広まっています。日本では感染者や医療従事者とその家族への誹謗中傷や差別や嫌がらせ行為などの事案をよく耳にします。それは決して許されるべきことではありません。

被害者を減らすには加害者を減らすのが一番であり、思いやりの心を見える形で表わしていく必要があると思います。そのためには、「シトラスリボンプロジェクト」の普及と同時に、各地域やコミュニティにおいて、偏見や差別をしない意識づくりと、加害者が「悪いことをしてしまった」という罪悪感や自己嫌悪の気持ちを持てるような環境づくりを推し進めていきたいと考えています。