10月1日からタバコ税が増税され値上げが実施されました。全国の喫煙者は約1880万人(JT調べ2018年)で減少傾向にあるようです。また、4月に施行された「改正健康増進法」に伴い、喫煙に関するルールやマナーについても厳しく問題視されています。

船橋市はこれまで、平成10年3月に「ポイ捨て防止条例」を制定し、平成16年3月に同条例を路上喫煙防止対策も含めた「船橋市路上喫煙及びポイ捨て防止条例」(ごみの散乱行為も含む)へと改正、過料規定(勧告に従わない者に過料を科す間接罰)を設け、重点区域として船橋駅、西船橋駅、津田沼駅北口周辺地区を指定し、巡視員よるパトロールおよび啓発活動や駅前等清掃を行い、まちの環境美化に向けた取り組みを進めてきました。

しかし、同条例の違反者に対する勧告件数及び駅前等清掃で収集されるごみ量は減少傾向にあるものの、重点区域内には依然として多く散乱ごみが見受けられることから、令和元年度の勧告件数は2060件、駅前等清掃のごみ収集量は年間30t超と、さらなる取り組みの強化を図る必要があるとされています。そこで今回、本市の主要駅である船橋駅、津田沼駅など重点区域の環境美化を図ることを目的にポイ捨て及び路上喫煙防止・ごみの散乱行為対策の強化のための条例改正が検討されています。

まず、違反者に対して、直ちに過料(2000円)を科すことができるようにするため、これまでイエローカードであった間接罰から一発レッドカードの直接罰への改正。そして、令和3年第1回定例会で議決された場合、同年7月1日から違反者に対して、直ちに過料を科すことができるよう条例改正する予定です。(アンケートでは全体の約8割が直接罰への改正を「良い」としている)。そして、重点区域内において、市長が指定した場所での喫煙ができるよう条例改正することで、船橋駅北口駅前広場に実証実験を目的とする指定喫煙所を開設する予定です。(アンケートでは全体の約7割が重点区域周辺への指定喫煙所の設置について「必要」としている)

本条例改正においては、安全面や環境面だけでなく、受動喫煙など健康面にも弊害があることから、改正健康増進法を踏まえた条例改正が重要であると思います。