旧年中は、格別のご厚意を賜り、厚く御礼申し上げます。
元旦に発生した能登半島地震でお亡くなりになられた方々のご冥福をお祈りいたします。また、被災された方々にお見舞いを申し上げますとともに、一日も早い復興をお祈りいたします。また、航空機の事故も発生し、新年から災難続きとなっている状況に心が痛みます。
さて、明治神宮に次ぐ全国2位の参拝者数を誇る成田山新勝寺は、大晦日の23時頃から、年が明けた1月1日未明の3時くらいまでは大変な賑わいだそうです。成田山は、関東三大不動のひとつとして、護摩焚きが有名です。また、平将門の乱を収めたという開山縁起も持っています。
平安時代、平将門の乱を鎮めるため、真言宗の僧、寛朝(かんちょう)は、成田の地に不動明王像を奉安し、護摩を焚いて祈願しました。結願の日に平将門は敗れ、乱は終結。その後、不動明王像が動かなかったことから、寛朝は成田に留まり、そこに成田山新勝寺を開山したとされています。一方で、将門の乱は、将門の祟りが原因で多くの疫病が発生し、多数の犠牲者を出したと言われています。このため、将門の霊を慰め、疫病を鎮める目的で、神田明神が建立され、そこに将門が祀られるようになりました。
このような背景から、成田山新勝寺と神田明神は、将門をめぐる因縁によって、対立関係にあるとされています。そのため、どちらか一方を参拝した際には、もう一方を参拝しないほうがよいとされていますが、私は近くに寄ったら両方参拝してしまっています。
また、年賀状は毎年、身内に数枚しか書かない割に、倍の枚数を期待してしまいます。元旦は、心待ちにしながら郵便ポストを覗きに行きますが、時代の流れで減少傾向です。今年は両手に収まる枚数でした。
その年賀はがきも含めた郵便料金が、今秋に値上げされると報じられました。はがきは63円から83円に、封書は84円から110円(25g以下)、94円から110円(50g以下)に値上げされる予定です。郵便料金の値上げは、郵便物の減少と燃料費や人件費の上昇による郵便事業の赤字を解消するためです。しかし、物価高騰が続く中、身近な年賀状まで値上げされることで、さらに切迫感が高まっています。
昨年の暮れ、多くの方から、来年への不安や、これからの日本の行く末を心配する声をいただきました。経済や国際情勢の混迷に加えて、さらには政治までもが混迷し、将来の展望が見えなくなっています。また、先行きの不透明さから、将来の予測が困難な状態です。
中間層への支援は、特に重要です。労働量と比例して豊かな社会を実現するために、生活を安定させるための施策に、全力を尽くして参る所存です。
本年もご指導の程、よろしくお願い申し上げます。