厚生労働者は19日、新型コロナウイルス接触確認アプリのCOCOA(COVID-19 Contact-Confirming Application)をリリースしました。
COCOAは感染症の拡大防止を目的とした接触確認アプリで、利用者本人の同意を前提に、スマートフォンの近接通信機能(Bluetooth)を利用して新型コロナウイルス感染症の陽性者と接触した可能性について通知を受けることができます。
その仕組みは、「概ね1m以内で15分以上の接触」の条件に合致するスマホの識別子(端末を識別する文字列)のみ互いに記録され、アプリをインストールしたユーザーが、新型コロナウイルス陽性と判断された場合、保健所等の公的機関から処理番号が発行されます。その処理番号をアプリ上で登録すると、陽性者との接触が確認された利用者のスマホに通知が届く仕様です。
感染拡大を防ぐために有効なアプリですが、多くの方が懸念されるのがプライバシーの問題です。陽性者の情報がわかるのか、また、アプリ利用者の行動追跡はされているかなどといった心配される方も多いと思いますが、同アプリは、濃厚接触したとされる接触通知の内容も、感染者と接触した日付のみが特定され、個人あるいは場所などの項目については通知されることはなくプライバシーは守られています。また、厚生労働省では、アプリにより、利用者のデータを利用し、収集することは無いそうです。
このアプリの開発は、エンジニアを中心とした有志が集まりボランティアとして、オープンソースプロジェクト「COVID-19 Radar Japan」が無償で、GoogleとAppleのフレームワーク技術をベースに開発しました。
アプリは全国民の6割に普及しないと効果が得られないとされています。身近なアプリLINEでさえも6割の普及率なので、認知度ならびに周知方法などを考えると半分の3割に届けばいいところかと思います。とは言っても、まずは感染拡大を防ぐことであり、そのための有効なアプリとなりますので、スマホをお持ちの方は、是非、インストールしていただければ幸いです。個人情報の登録は不要・利用料・通信料は無料です。