7月14日、埼玉県川口市へ視察に行ってきました。午前中は消防関連について、午後は多文化共生について、現在の状況と取り組みについてお話を伺いました。

その合間のお昼に、市内にあるケバブのお店に入りました。祭りの縁日では好きでよく食べるのですが、お店に入るのは初めてでした。メニューは料理の写真と日本語の説明で書かれていましたが、初めて見るメニューも多く、その内容を店員さんに尋ねると、ジェスチャーを交えた日本語で対応してくれました。言葉の壁を感じました。

注文した料理が来たのですが、言葉がうまく通じていなかったようで、頼んだものとちがう料理でした。頼んでいないことを伝えると、ごめんなさいと作り直してくれました。しかも、間違えたその料理はそのままサービスしてくれました。汗をかきながら一生懸命、身ぶりと笑顔で対応していただいた姿に、言葉が通じなくても、誠実さは表情で伝わってくるものだと感じました。

食事を終えて、午後は川口市役所で多文化共生についてお話を伺いました。
多文化共生とは、国籍や文化のちがう人たちが、お互いのちがいを認め合いながら、同じまちで一緒に暮らしていくことをいいます。たとえば、ゴミ出しのルールや防災の情報を外国語でも案内するなど、さまざまな取り組みが行われています。

船橋市の人口は約65万人。そのうち約2万7千人、25人に1人が外国人の方です。中国、ベトナム、ネパールの順に多く、この3か国で全体の6割を超えています。市では現在は、外国人総合相談窓口を設けて無料相談の実施や、生活情報の提供、日本語の学習支援などを行っています。

一方、視察先の川口市は、人口約61万人のうち約5万6千人、11人に1人が外国人で、全国最も多い状況です。外国人住民が増えたきっかけは、芝園団地でした。日本人住民の高齢化で空室が増えた2000年代から外国人の入居が進み、一時はゴミ出しや騒音をめぐるトラブルも起きました。その後、団地では地域外の大学生と協働したり、外国人住民を自治会の役員に迎えたりと、一緒に暮らすための工夫を重ねてきました。今では団地の約4650人のうち、約2700人が外国人です。

川口市では、31言語に対応する行政サービスをはじめ、外国人住民向けの情報発信、イベントや講習、日本語学習支援などを行っています。また、今月からは、入管と連携した相談窓口も開設し、在留資格などの相談にも対応しています。

外国人住民が増えていく流れは、船橋市も同じです。今回の視察で学んだ川口市の取り組みを、船橋でどのように活かしていくか。大きな課題です。